こんにちは、白ワインさん。です。
2026年1月、東京へ遊びに行ってきました。
その日は午後2時前に予定がすべて済んだので、宿泊していたホテルからほど近い「三井記念美術館」へ足を運んでみることにしました。
事前に公式サイトを確認すると、精神障害者保健福祉手帳による割引があり、本人と介護者1名が無料(ミライロIDも可)とのこと
漂う香りと、特別な場所のオーラ
三井記念美術館は、日本橋にある歴史的建造物「三井本館」の7階にあります。
まず驚いたのは、その立派なエントランスでした。一歩中に入ると、ロビーにはホテルフレグランスのような、繊細で心地よい香りが漂っています。
美術館は7階。迷うかな、と思いましたが、館内の案内がとても親切で、スムーズにエレベーターへ向かうことができました。
ここで一つ、面白い発見がありました。
実はこのビルには、一泊15万円ほどする超高級ホテル「マンダリン・オリエンタル東京」の美容室などが入っているそうなのです。
エレベーターから降りてくる人たちの、あの圧倒されるような「オーラの正体」はこれだったのか、と深く納得しました。
「僕もいつか、ここに宿泊できる日が来る」
そんな未来を想像しながら、アンティークなエレベーターに揺られていました。
右手にミライロID、左手に障がい者手帳
チケットカウンターを前にして、自分の中に小さな「チャレンジ精神」が芽生えました。
公式サイトには、
「障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料です(ミライロIDも可)」
と記載されています。
この「ミライロIDも可」という一文に惹かれ、ミライロIDアプリでの入館を試してみたくなりました。
これまで、このアプリで施設を利用したことがなかったので、これが僕にとっての初挑戦です。
けれど、やはり不安で弱気な自分も顔を出します。
もしスムーズにいかなかったら……。
僕はスマホでミライロIDを開きつつ、念のため、鞄から物理的な精神障がい者手帳も取り出していました。
今振り返れば、カウンターの前で
「左手に手帳、右手にスマホ」
を構えた自分の姿は、なんとも滑稽で、とんでもない姿だったと思います。
不安がそのまま可視化されたような、必死の立ち姿です。
「あの、ミライロIDでもいけますか?」
恐る恐る聞いてみると、カウンターの方はとても丁寧に、そして当たり前のように応対してくれました。
「大丈夫ですよ。展示室の入り口にいるスタッフに、その画面を提示してくださいね」
この時、1,200円の入館料が無料になりました。
(※2026年1月時点。展示内容により入館料は変動します)
手帳という名の「チケット」が持つ力
今回は行列もありませんでしたが、一部の美術館や博物館では、障がい者手帳がそのまま入場券代わりになります。
チケットカウンターに並ぶ必要がない場所もあり、この「手帳=チケット」という仕組みは、利用者にとっても運営側にとっても、非常に費用対効果(タイパ)が良いと感じました。
展示室の入り口で、スタッフさんにミライロIDの画面を見せます。
スタッフさんはアプリに少し戸惑っているようにも見えましたが、ミライロIDという存在自体は、しっかりと理解されているようでした。
「すでにここには、多くのミライロID利用者が訪れているんだろうな。さすが都心の美術館だ」
そんな勝手な想像を抱きながら、僕は展示室へと進みました。
鑑賞のあとに残ったもの
さて、肝心の展示内容についてですが……。
正直に告白すると、その時の僕には少し難解でした。展示作品の解説は、僕が苦手な古文に近い内容。読み解こうとするほどに、興味が薄れていくのを感じてしまいました。
実はその日、朝5時台から活動していたため、僕の体力はすでに限界。
ヘトヘトの状態だったのです。
しかし、その「極限の疲れ」のせいでしょうか。
美術品を知識で理解することを諦めた僕の心は、思わぬ方向へと動き出しました。
どの展示品の解説プレートにも、
「いつ、誰の手によって、三井家へ移されました」
といったように、作品が三井家に収蔵された経緯が、やたらと強調されていたのです。
それは、言葉では説明しづらい「物の引力」とでも言うような、少しスピリチュアルな不思議な感覚でした。
その深い(?)、あるいは少し変わった「脳内から湧き出た」感想については、また別の記事で詳しく書きたいと思います。
おしまい。
